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2月26日
銀座の街角で、大きな袋に入ったミモザが売られていた。
ひと抱えもあって500円。迷わずに購入した。
ちょうど30分くらい前に、別の花屋でミモザを見つけて、
強い黄色に心を引かれていた。
これから用事もあるし今買うこともないか、
1枝300円か、私の花瓶は大きいからな、などと、
あらゆる言い訳を考えて、あきらめたばかりだった。
帰りの地下鉄の中、私のミモザは混み合うグレーの車内で異彩を放っていた。
袋から飛び出した枝が邪魔にならないように、折れないように、
人と人の隙間に入るように袋の持ち方を調整した。
すぐそばにいたおじいさんが、中学生くらいの女の子に、
「この花はミモザっていうんだよ」と小さな声で教えた。
「フランスではこの花が咲くと春が来たっていうことなんだよ。
ちょうど、日本の桜みたいにね。
桜って言えば、伊豆にね、河津桜っていって早咲きの桜があるんだよ。
ちょうど今頃見頃かもしれないよ」
女の子は、「じゃあ、明日見られるかもしれないね。楽しみだね。」と答えた。
おじいさんはするするとつながるように面白い話を孫に話した。
私も心の中で「へえ」とか呟きながら、わくわくしながら聞いていた。
ある駅で2人が降りてしまって、終点に近くなり、車内はガラガラになった。
もうミモザは邪魔にならなかった。
2014-02-26 | Posted in blog | No Comments »
