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4月25日

ある満月の夜、お風呂にはいる前にもう1度、月をみたいと思った。
ウールのショールを羽織って、マンションをでると、もうそこに月はあった。
部屋の窓からはみえなかったのに。
それでも、できるだけ街灯に邪魔されない場所を探して腰をかけ、月をみあげた。
月がきれいなのは、影があるから、じゃないかな。
くっきりと影を抱えながら、強い光を放つ。
月のある方から、道を這うような黒い塊になって、
ゆっくりとおじいさんがやってきた。よく見かける人だ。
いつも、首をガクッとさげて、歩いている。
おじいさんに、月はみえないだろう。
月光を背負って歩いていた。

2014-04-25 | Posted in blogNo Comments »