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10月21日

道路工事がはじまって、案内の人が立っていた。そばに止まっていたトラックが発進するときに、彼は深々とお辞儀をして、大きな声で「どうも、すみませんでした」と言った。トラックはその道を行きたかったらしい。道路の工事なんて仕方のないことで、運転手も怒ったりはしていないだろう。そのわりには、丁寧な対応だな、あんなに深々とお辞儀をしていたら、腹筋も背筋も使うだろうな、そういえば、彼は痩せていたな、そんなことを考えながら電車に乗りこんだ。電車の中では、親子が流暢な英語で話をしていて、どこの国の人だろうと思っていたら、子供が「ここどこ？」と急に日本語で質問し、それに対して母親は、「どこだろねえ」と日本語で答えた。

9月8日

昨日の続き
寝てばかりいた昨日、夕方ふと「メモ」を読み返してみたら、くだらないことばかりが書いてあって、なんだこれはと思いました。しかし、「発熱について」というタイトルのメモにはっとしたので、熱をはかってみたところ、しっかり熱を出していました。どうりで眠れるわけだ。風邪だとわかったのでその後は堂々と眠って、今日はだいぶ元気。くだらないメモも、たまには役にたちますね。

発熱について
熱がある時の眠りの特徴 普段の眠りを「長さ」「距離」ではかるとしたら、発熱時は「重さ」「深さ」。時間の感覚から離れる。眼の奥、ちょっと上の方向に引っ張られながら、身体の表面が内側に吸い込まれる感じ。
目が覚めている時、脳の中がジンと重く、これが前後の眠りをつなげている。視覚は、グラデーションまたはコントラストというような光の情報になり、いつもより静か。ひたすら眠い。

9月7日

起きてまた眠る、また起きてまたまた眠る、いい加減しっかり起きなくちゃと靴下をはいている間にも寝てしまう日曜日、御囃子がきこえ、その後に御神輿が通ったのはきちんと覚えているし、眠りの隙間に友達とメールで話もしたから寝ていただけじゃないよ。まだ足はジンジンしてるし、うっかりするとまた眠りそう。

9月3-5日　展示会に参加します

FOR STOCKISTS EXHIBITION　2014
http://www.forstockists.jp/
gallery deux poissonsのブースに参加させて頂いています。
よろしくお願い致します。
（業者の方のみ、一般の方はご来場できません）

8月27日

からっぽになった家に忍びこんだ。本当は明るいうちにさよならを言いたかったのに、バタバタしていてすっかり遅くなった。中も風景も暗く、ぼんやりと曖昧、雨が外の音までも霞ませていた。「バイバイ！」と大きな声を掛けたら、自分の声だけがしっかりと響き渡った。

8月22日

きれいな色の空だなあ、おもしろい雲だなあ、悲しい夕焼けだなあと、上ばかり見ていた今日、東京地方、空に恵まれた一日。

New Jewelry x Isetan BRIDAL SELECTION

パネルの作成、一部ディスプレイを担当しました

写真：阿部健
http://www.takeshiabe.com/

8月20日

いろんな問題がたくさん届いた昨夜、こんがらがって動けなくなる。大きな紙に全ての課題を書き出す。対応策も思いつく限り書いてみる。すると、届いた問題と同じ量の解決策が、同じ日にまばらに差し込まれていることに気がついた。昨日の星占い、良かったのかな、悪かったのかな。

8月10日

1年近くかかって、お財布ができあがりました。最初は、たしか、「自分が欲しい財布が見つからないんだ」と、編集者のお友達に言ったら、「じゃあデザインしてみたら」と提案されたのでした。それで、フェルトで試作をたくさん作り、会う人会う人に見てもらっていました。いろんな人が、ヒントをくれたり、「秘密の呪文を知る人」を紹介してくれたりして、頭の中のお財布はするすると形になり、今日、白い箱から出てきました。魔法みたい。

先日、フェルトでできた「試作6号」の修理を依頼され(使ってみてと去年の11月に渡したんだそうだ)、初期のお財布を久し振りにみました。財布の事しか考えてなかった頃のやつだった。初期の試作、捨てなきゃよかったなあ。

7月25日

病院とか美容院とか歯医者とか、なんだか恥ずかしいかんじのするところに、勇気をだしていく。今日は歯医者。多額の借金を返したような、ほっとした気分。そういえば、歯医者の後で放心していた喫茶店で、「赤ちゃんに笑ってもらったの、私、初めてです」といって、嬉しそうにしていたウェイトレスの女の子がとてもかわいかったです。